公平利用ポリシー
この記事では、各プロキシ事業者が高い利用量をどう扱うかを説明します。ProxyCompassの情報は末尾に別途記載します。
公平利用ポリシー(FUP)は、通信量やサービスにかける負荷の条件を定めます。事業者のサービス利用方針の一部です。通信量無制限の有料パッケージでも、契約期間中に遅くなる、同時接続数が減る、追加料金が生じる理由を説明するものです。
無制限のサービスに制限がある理由
プロキシの契約では、IPアドレスと、それを提供する機器へのアクセスを得ます。サーバーが接続を処理し、回線がデータを運び、事業者は両方の運用費を払います。サーバー容量とネットワーク速度は有限です。複数利用者のプロキシが、同じ機器や回線を使う場合があります。
短い作業を長い間隔で行う利用者も、連続的にデータを転送する利用者もいます。1人が何時間も回線の大部分を占めたり、サーバーに高負荷をかけたりすると、他の利用者の作業が遅くなります。FUPは、プランで許可する負荷と、事業者が制限できる時点を定めます。
IP数だけでは、作業の速さは分かりません。大量のアドレスが1台のサーバーで提供されることもあります。専用IPでも、独立したサーバーや回線が含まれるとは限りません。アドレスを追加するとサイトへ接続するIPは増えますが、総転送速度の向上は保証されません。
すべての事業者に隠れた通信量枠があるという意味ではありません。月間データ量の固定上限を設けずに提供する事業者も、通信量のしきい値を公開する事業者も、継続利用がネットワークに影響したら介入する権利を留保する事業者もあります。提供方法が異なるのです。
具体的に何が無制限なのか
「通信量無制限」は通常、GBで測る固定枠なしにデータを転送できることです。速度や同時接続数も無制限という意味ではありません。
例えば、月間通信量枠がなくても最高転送速度を設けられます。一定時間にダウンロードできる量は、その速度で運べる分だけです。この上限は最初から適用されます。最高速度で転送すること自体は、FUP違反を意味しません。
通信量のしきい値を超えると、速度や利用可能接続数を減らすプランもあります。利用は続けられますが、作業に時間がかかります。一定のデータ量を含み、超過分を別途請求するプランもあります。後者では、同じ速度で作業を続けながら、総費用が増える場合があります。
単位を見ると上限を理解しやすくなります。GBとTBはデータ量、MbpsとGbpsは転送速度を表します。接続上限は、同時に開いておける接続数です。販売者が「帯域幅」を量と速度の両方に使う場合もあるので、各項目の単位を確認してください。
例えば、大きなアーカイブを1つの接続でダウンロードすると、接続は1つでも大量のデータを転送します。逆に、多くの接続を開いて、それぞれ短い商品価格の応答を受け取ることもできます。どちらも同じサービスを使えます。接続が少ないから通信量も少ないとは限らず、接続が多いから大量転送するとも限りません。
作業のパターンが重要な理由
短時間の集中と継続的な高負荷利用では、サービスに求めるものが違います。価格監視プログラムは、更新を集めた後、次の実行まで待機するかもしれません。別のプログラムは、休まずページをダウンロードし続けるかもしれません。IPの種類と数が同じでも、共用容量への需要は大きく異なります。
通信量だけの規則なら、日次や月次のしきい値に達した時点で制限されます。継続的な高負荷を制限する場合は、作業時間や他の利用者への影響も考慮します。その場合、通信量が少なくても、最高速度や接続上限で連続利用してよいとは限りません。
製品も関係します。モバイルプロキシは、モデム、ルーター、携帯電話の携帯回線に依存します。高負荷は事業者の機器だけでなく、その接続や共用無線容量にも影響します。モバイルプロキシ向けの方針を、データセンターパッケージへ自動的に当てはめることはできません。
自動化や24時間運用がFUP違反だという一般則はありません。継続収集向けに設計されたサービスも、その使い方を条件で制限するサービスもあります。重要なのは、継続する予定の負荷を、その製品が支えられるかです。
活動の目的は別の問題です。AUPは許可・禁止される作業を、FUPはリソース利用を扱います。許可された収集もプランには重すぎる場合があり、禁止された作業は、ほとんど転送しなくても規則に違反します。
結果が少なくても通信量が多くなる理由
ブラウザー型プログラムが、商品名と価格だけを保存するとします。その2つの値を得るために、ページ全体、画像、スクリプト、他のリソースを読み込むかもしれません。保存する表は、プロキシを通ったデータよりごく小さい場合があります。FUPで数えるのは、保管した有用な記録ではなく、転送データかもしれません。
再試行も差を広げます。ブロックされたページ、エラー応答、CAPTCHAには、有用な結果がなくてもデータが含まれます。再試行を続けると、結果ファイルがほぼ変わらないのに通信量だけ増えます。バイト数で計量するサービスでは、失敗した作業は枠を消費しないと考えるべきではありません。
画像などのリソースが不要なら、ダウンロードを避けることで転送量を減らせます。失敗が続く場合は停止して原因を調べ、有用な結果なしにリソースを消費し続けないようにします。通信量の集計と成功結果への課金は別の条件です。成功したリクエストだけに課金しても、接続数などの利用上限は適用されることがあります。
上限はIPごと、パッケージ、アカウント全体のどれか
ほとんどの作業を1つのIPで行い、他のアドレスが未使用だとします。IPごとに枠があるなら、他がほぼ使っていなくても、集中したIPは上限に達します。他の未使用枠が自動的にそのIPへ移るわけではありません。
パッケージ全体の枠なら、すべてのIPの通信を合算します。1つのアドレスで大部分を使うこともあります。枠が尽きたら、同じパッケージの別IPへ変えても解決しません。両方が同じ枠を使うためです。
共通枠が、アカウント内の複数パッケージや、特定製品への全アクセスを対象にする場合もあります。IP交換、ローテーション、新しいプロキシログインの作成では、その計数はリセットされません。他の利用者とIPを共有しているだけで、彼らがあなたの通信量枠を使うことにはなりません。アドレス共有と通信量集計の規則は別です。
総通信量とIPあたり利用量の2つのしきい値を併用する事業者もあります。両方を超えた場合だけ制限することがあります。片方だけを見ると、制限前に使える通信量を誤って見積もります。同じ事業者でも、共有・専用プロキシで規則が異なる場合があります。
FUPが適用されると何が変わるか
制限されても、必ずIPに接続できなくなるわけではありません。本番の作業が大幅に遅くなっても、チェックツールは動作すると報告する場合があります。結果は、事業者がどのリソースを変えたかによります。
| 事業者の措置 | 作業への影響 |
|---|---|
| 転送速度の低下 | 接続は使えますが、ページやファイルの転送に時間がかかります。ワーカーを増やしても、パッケージ全体の速度上限は外れません。 |
| 同時接続数の削減 | 個別のリクエストは速くても、同時に実行できる数が減ります。単純な接続テストが通っても、大量の並列処理を前提にした作業は遅れる場合があります。 |
| 枠を超えた分への請求 | 作業は継続し、正常に終わる場合もありますが、追加利用で請求額が増えます。警告メールがソフトや課金を止めるとは限りません。 |
| アクセス停止 | 対象プロキシへのアクセスが止まります。復旧には、枠の更新を待つ、通信量を追加購入する、過負荷の原因に対処する、といったことが必要な場合があります。 |
これらは各プランの選択肢であり、必ず順番に行う措置ではありません。公開した制限を自動適用する事業者も、負荷削減やサービス変更について利用者に連絡する事業者もあります。警告や調整期間は、明示された手順に含まれない限り、あると考えないでください。
遅くなっただけでは、FUP適用の証明にはなりません。通常の混雑、プラン上限、接続先サイトの制限でも似た症状になります。サイトがIPをブロックした場合、事業者は契約を一切制限していないかもしれません。枠を買い足してもサイトへのアクセスは直らない場合があるので、区別が重要です。
制限解除に必要なこと
まず現在の負荷と累積使用量を分けます。実行中の作業を減らせば負荷は下がりますが、日次・月次枠に計上済みの通信量は消えません。一晩止めることで片方は改善しても、もう片方には影響しない場合があります。
通信量枠が尽きた場合、更新か追加データ購入まで制限が残ることがあります。更新日は、暦月の初めや次の有料期間など、プラン次第です。月の途中で購入した場合、これらの日付は異なります。
アップグレードは、実際の必要に対応するべきです。通信量枠が尽きたなら追加データ、必要な接続を同時に開けないなら上限引き上げが役立ちます。IP追加は、それに伴って対象の枠が増える場合だけ有効です。単に残高へ入金しても、パッケージ設定が変わるとは限りません。
追加容量の有効期限も重要です。現在の周期末で失効する枠なら、直前に買うと使える期間が短くなります。後のアップグレードで、発生済みの追加利用料金が消えるとは考えないでください。
超過課金では、通知と停止は別の制御です。通知は利用量を知らせ、設定による停止は追加作業や支出を防ぐためのものです。サービスが定期的に停止条件を確認するなら、効力が出るまで追加利用が生じる場合があります。
過負荷による停止なら、原因への対処後でなければ再開されない場合があります。翌月まで待つだけでは解決しないかもしれません。プログラムの活動をどう変え、いつ復旧するかを尋ねてください。返金可否は、別の返金規則で決まります。
プランの評価にどう役立つか
完了したい作業の予定、想定転送量、同時接続数から考えます。IPが多くても並列容量が小さいパッケージは、厳しい期限の作業には合わないかもしれません。低速でも通信量を計量しないプランは、期限のない継続作業に合う場合があります。基本枠と追加課金の方式は、性能を保てても総費用を予測しにくくします。
短いテストで、接続と必要なサイトへの到達を確認できます。通常の作業を実行すれば、ソフトの通信量も分かります。ただし、テスト中にFUPのしきい値に達しなければ、制限後の性能は分かりません。初期速度と継続条件は別々に評価してください。
実用的な境界を示さず「過度の利用」とだけ書かれているなら、想定負荷を伝え、そのプランで使えるかを尋ねてください。「無制限」と繰り返すだけでは不明点が残ります。作業中に何が変わり、そのきっかけは何で、必要な容量で続けるには何が要るかを知る必要があります。
有用な比較は、許容できる速度と総費用で、プランがどれだけの作業を終えられるかです。IP数や「無制限」の表示は、比較の一部にすぎません。
