プロキシの匿名性レベル
透過型、IP情報改変型、匿名型、高匿名型は、プロキシがウェブサイトに何を伝えるかを表す従来の分類名です。現在の商用プロキシサービスでは、Elite / High Anonymityに相当する高匿名型の動作が標準です。優れた品質を思わせる名前ですが、速度、信頼性、IPの評判の良さを約束するものではありません。
この分類は、プロキシの総合ガイドで扱う特性の1つ、つまりリクエストが元のIPやプロキシ利用の痕跡を明かすかどうかを示します。ネットワークの種類、プロトコル、アドレスを共有するかどうかを表すものではありません。
4つの分類の意味
ウェブサイトには、接続してきたIPが見えます。また、リクエストとともに情報を運ぶフィールドであるHTTPヘッダーも届きます。プロキシは、接続上では利用者のアドレスを隠しながら、ヘッダーのいずれかでそのアドレスを伝えることがあります。
あなたのパブリックIPが198.51.100.24で、プロキシが203.0.113.80から接続するとします。以下の4つの例は、いずれもプロキシのIPから接続します。違いは、暗号化されていないHTTPリクエストのヘッダーにあります。
透過プロキシは、X-Forwarded-Forなどのヘッダーで元のIPを転送します。サイトには両方のアドレスと、プロキシがリクエストを転送したことを示す情報が届きます。
ヘッダー内のクライアントIPを改変するプロキシは、偽のクライアントIPをヘッダーに入れ、プロキシ利用の痕跡は残します。その偽の値によって接続元IPが置き換わったり、そのIPの国や評判が変わったりすることはありません。
匿名プロキシは元のIPを隠しますが、Viaなどのプロキシを示す情報を残します。この分類以外では、事業者が「匿名」をより広い意味で使い、高匿名プロキシも含めることがあります。
高匿名プロキシ(Elite)はHigh Anonymityプロキシとも呼ばれ、元のIPを隠し、プロキシ利用を示すヘッダーを追加しません。商用サービスには通常、この動作が期待されます。
これらの名称は、古い説明やProxyCompassの無料プロキシ一覧などの公開リストを読む際には今も役立ちます。購入者が選ぶべき4段階の品質評価や商品グレードを意味するわけではありません。
高匿名型は高品質という意味ではない
ある高匿名プロキシは、高速で安定し、IPの使用量が少なく評判も良いかもしれません。別のものは、ほとんど動作せず、接続が切れ、過去に悪用されてブロックリストに載ったアドレスを使っているかもしれません。それでも、両方とも元のIPを隠し、プロキシを示す情報を追加しないことができます。
匿名性の分類では、この違いを測れません。品質を左右するのは、接続の速度と安定性、出口IPの履歴、必要なサイトへのリクエストが成功するかどうかです。
それでもサイトがプロキシを検出できる理由
出口IPは引き続き見えます。サイトはプロキシやホスティングのデータベースで識別したり、過去の活動を理由に制限したりできます。ブラウザーの情報やリクエストの傾向も、アクセスに影響します。これらに自宅のIPを突き止める必要はありません。
サイトが203.0.113.80をブロックしている場合、ヘッダーを削除したり偽のアドレスを挿入したりしても、接続元IPは変わりません。チェックツールが正しく高匿名型と判定しても、サイトがプロキシを識別し、その通信を拒否することはあります。
匿名性テストで分かること
ヘッダーの例は、プロキシが読めるリクエストを前提としています。通常のHTTPSトンネルをCONNECTで確立すると、ヘッダーはエンドツーエンドのTLS接続内を通ります。中継するだけのプロキシは、その暗号化リクエストにヘッダーを挿入できません。SOCKS5自体もHTTP転送ヘッダーを定義していません。
チェック結果は、テストしたリクエストについての説明として扱ってください。プロトコルと、テストページまで届いたヘッダーを確認します。平文HTTPの結果が自動的にHTTPSにも当てはまるわけではなく、HTTPSだけのテストでは、暗号化されていないHTTPヘッダーの処理も分かりません。Eliteという言葉は、暗号化、使えるIP、すべてのサイトへのアクセスを保証しません。
