ProxyCompass ナレッジベース
プロキシの位置情報が一致しない場合
プロキシの位置情報の不一致とは、同じIPアドレスを、情報源によって異なる国、地域、都市に関連付けることです。最初の兆候は、ソフトウェアに表示される国旗であることがよくあります。ドイツと表示されたプロキシを購入して設定に追加したのに、米国と表示されるケースです。
さらに2つのIP確認サイトを開くと、一方はドイツ、もう一方はインドと返します。同じアドレスに3つの答えがあると、提供されたプロキシが注文時の国指定を満たすのか、必要なサービスで使えるのか、という2つの疑問が生まれます。食い違いを解決するには、情報源を比べ、目的の操作は別にテストします。
プロキシの国を選ぶときは、事業者がどのデータでIPの国を選んだかと、必要なサイトが同じアドレスをどの国と判断するかを分けます。事業者の情報源では注文した国と表示されても、接続先サイトでは別の国と判定される場合があります。アカウントの地域設定も別に確認してください。IPとは無関係に決まる場合があるためです。
ソフトウェアで別の国が表示される理由
アンチディテクトブラウザーなどのアプリケーションには、プロキシのテスト機能がある場合があります。接続を試し、サイトがリクエストを受ける送信元IPを特定し、その国をGeoIPデータベースで調べます。接続成功は、プロキシが動作するかに関する結果です。国表示は検索に使うデータを反映し、接続先サイトの結果と違う場合があります。
情報源は、外部の確認サービスや、ダウンロードしたGeoIPデータベースの場合があります。コピーはアプリケーション内、または検索を実行するサーバーに保存されます。そのコピーが未更新なら、位置データ提供元が修正した後も、プログラムは以前の国を表示し続けられます。アプリケーション自体の更新は、使用するデータベースも更新された証拠にはなりません。
無料のデータベースが、必ずしも古いわけではありません。例えばMaxMindは、無料のGeoLiteデータベースを更新しています。アプリケーションが古いコピーを使うことと、提供元が更新を停止していることは異なります。異なるデータベースが同じIPについて違う情報を持つ場合もあります。情報源と更新日が公開されていなければ、予想外の結果が1度出ただけで、古いコピーが原因か、別の理由かは判断できません。
プロキシや接続設定を変えなくても、別のIP確認サイトで違う国が出る場合があります。そのため、1つの動作するIPに異なる国旗が付きます。これは情報源間で国の判定が違うことを示します。ただし、第三者の確認結果が、目的のウェブサイトの国判定を決めるわけではありません。
接続先サイトでは何を重視するか
プロキシを購入した目的のサイトで、位置情報を確認します。AmazonのタスクならAmazonで、SNSの地域コンテンツならそのSNSで確認します。サイトは商用位置情報データベース、独自データ、または複数の情報源を使う場合があります。無関係な確認サイトでは、目的のサービスがどの国と判定するかは分かりません。
冒頭の例で、目的のサイトが接続の国をドイツと判断し、必要な地域コンテンツや機能を使えるとします。ソフトウェアの米国旗だけでは、そのタスクに不適切とはいえません。無関係な表示をそろえるだけのために、適切なIPを替える理由はないかもしれません。ただし、注文で特定のデータベースを指定した場合は、その条件も確認します。サイトでの結果は、注文への適合を証明しません。逆に、サイトが別の国と判定して操作を妨げるなら、無関係な確認サイトのドイツ表示では解決しません。
サイトが実際に何を表示しているかを確認します。現在の接続の国を表示するなら、アカウントに保存された国と分けて調べます。ページの言語、通貨、アクセス拒否の表示だけでは、サイトがIPから判定した国は分かりません。サイトが明示しなければ、目的の操作が失敗することを記録できます。本当に位置情報が原因かを確認するには、サイトの文書やサポートが必要な場合があります。
| 観察したこと | 確認できること | 調べること |
|---|---|---|
| IP確認サイトは別の国を示すが、目的のサイトでは必要なコンテンツや機能を使えます。 | このテストでは、プロキシが目的のタスクを実行できています。 | アプリケーションが国を表示するだけか、ブラウザープロファイルの設定にも使うかを調べます。 |
| 目的のサイトが、現在の接続について別の国を明示します。 | 必要なサイト上で不一致が起きています。 | そのサイトが見たIPと、必要な国と判定されるIPを事業者が提供できるかを調べます。 |
| 言語、通貨、保存済みのアカウント地域だけが異なります。 | IPから判定された国は、まだ確認できていません。 | 言語、通貨、地域が利用者設定と接続情報のどちらに基づくかを調べます。 |
| 目的のサイトは必要な国を表示するものの、アクセスを拒否します。 | 国が正しく認識されるだけでは、アクセスに十分ではありません。 | サイトが示す拒否理由と、ほかのアクセス条件を調べます。 |
目的のサイトが正常に使えても、アプリケーション内の誤った国を調べる価値はあります。IP位置データでブラウザープロファイルのタイムゾーンなどを選んだり、起動前の検査に使ったりするアプリケーションもあるためです。国の誤りは、アプリケーションに影響する場合があります。結果を表示するだけなのか、設定の変更やプロファイルの起動可否にも使うのかを確認します。
すべての確認で同じIPを使っているか
まず、すべての結果が同じIPアドレスについてのものかを確認します。プロキシ設定に入っているのは、中継サーバーである事業者のゲートウェイのアドレスかもしれません。ゲートウェイは接続を受け、別のプロキシ経由でリクエストを送ります。設定のアドレスと、サイトが受け取る送信元IPは異なる場合があります。位置情報の比較には、サイトが見るアドレスを使います。
アプリケーションのテストと、ブラウザーで開いたサイトが、別の接続を使うこともあります。プロキシ設定を保存しただけでは、必要なブラウザープロファイルが使っている証拠にはなりません。IPが自動で変わるローテーションでは、接続設定が同じでもリクエストごとに別のアドレスになる場合があります。国の違いをデータベース間の不一致と判断する前に、各確認のIPと時刻を記録します。
IPを自動検出するサイトが表示するのは、そのリクエストを受け取った送信元です。別に目的のサイトへ送ったリクエストが、同じアドレスだったことは確認できません。目的のサイトが現在の接続IPを表示するなら、ほかの結果と比べます。位置データの違いなのか、アプリケーションが想定したプロキシを使っていないのか、リクエスト間にIPが変わったのかを区別できます。
データセンターIPに以前の国が残る理由
データセンターのIP範囲は、運営者が変わったり、別の会社へ貸し出されたり、別の国で使い始めたりする場合があります。販売者の変更だけでは、位置情報データベースは自動更新されません。以前その範囲に関連付けられた国が残ることがあります。
例えば、会社が以前米国で使われた範囲を借り、ドイツのプロキシサーバーで使い始めます。ネットワーク運営者が新しい使用国を報告しても、位置データ提供元の更新時期は異なり、一方はドイツ、他方は米国のままの場合があります。提供元が修正しても、アプリケーションは旧国を表示し続けることがあります。図では、GeoIP提供元は米国をドイツに修正しましたが、アンチディテクトブラウザーが古いローカルコピーを読んでいます。そこには米国が残るため、内蔵テストも米国と返します。コピーを更新すれば、修正済みの記録を使えます。
IPの登録情報の国と、位置情報データベースの国は区別します。例えば、RIPEなどのレジストリーの国項目だけでは、プロキシサーバーの物理的な所在地は分かりません。事業者が登録国で選ぶ場合、GeoIPで別の国になるのは更新の遅れではなく、記録の違いかもしれません。そのため、提供するIPの国をどの情報で判断しているか、事業者は明示する必要があります。
このため、更新を待てば必ず解決するわけではありません。該当記録が修正中で、目的のサイトが新データを採用するなら、待つ意味があります。ただし、提供元が修正を認めない場合や、サイトが別の情報源を使う場合もあります。今作業を続ける必要があるなら、必要なサイトがすでに指定国と判定するIPを持っているか、事業者へ確認します。
アドレス交換やデータ修正が役立つ場合
目的のサイトがIPを不適切な国と判断するなら、同じサイトで別の利用可能アドレスを試します。同じ範囲では位置記録を共有することがあるため、同じ集合内で替え続けるより、別の範囲やネットワークを試すほうが有用な場合があります。ただし、別の範囲でも必要な国になる保証はなく、確認が必要です。別の販売者も同じネットワークのアドレスを提供する可能性があるため、購入先の変更だけでネットワークが変わるとは限りません。
別の方法は、位置情報データベースの記録を修正することです。事業者やネットワーク運営者は、範囲を使う場所の証拠をデータ提供元へ送れます。提供元が審査して変更するかを決め、その後、そのデータを使うサービスが更新版を利用する必要があります。修正申請だけで目的のサイトにすぐ新しい国が表示されるわけではありません。審査中にも、別の利用可能なIPを独立して試せます。
目的のサイトが必要な国と認識するIPを、事業者が持っていないこともあります。その場合、手持ちの集合内で替え続けても解決せず、別のネットワークや事業者のプロキシを試す必要があります。国の判定がすでに正しいなら、再購入する前に、なぜアクセスが制限されるのかを調べます。
住宅用・モバイルプロキシを検討する場面
複数のデータセンター範囲のIPが、目的のサイトで必要な国と判定されないなら、その国の住宅用やモバイルプロキシを試すことを検討します。地元のISPや携帯通信事業者の契約者が使うアドレスを試すことが目的です。
利用者の端末を使う住宅用サービスは、指定国の家庭回線からリクエストを送る場合があります。モバイルプロキシは、携帯通信事業者のネットワークを使います。サイトが受け取る送信元はそれらのネットワークのIPで、データセンターIPとは違う国と判定することがあります。そのため、元の集合内での交換が役立たなくても、種類の変更が役立つ場合があります。
位置は、タスクに必要な精度でテストします。地元のISPや携帯通信事業者を通っても、すべてのサイトが同じ国と判断する保証はありません。都市も必要なら別に確認します。携帯通信事業者は広い地域でIPを使う場合があり、検索で示される都市が携帯電話の所在地と違うこともあります。モバイルプロキシを使うだけで、端末のGPS座標がサイトに送信されるわけではありません。
住宅用やモバイルIPの国が正しく認識されても、別の理由で制限される場合があります。テストでは、国と、必要なページが開くか、地域コンテンツが使えるかなどの操作の両方を確認します。国が正しくてもタスクが失敗するなら、拒否理由は別に調べます。
変わらない1つのIPが必要か
種類を変えると、IPの変化頻度が変わる場合があります。例えば住宅用サービスは、選んだ国のアドレスを提供し続けながら、IP自体を替えることがあります。送信端末が切断したり、ISPから新IPを受け取ったりするためです。スティッキーセッション(sticky session)は、一定時間リクエストの出口IPを維持するための機能であり、アドレスを永久に固定するものではありません。モバイル接続でもIPは変わり得ます。
地域コンテンツの確認なら、使う全IPが必要な国と判定されれば十分かもしれません。長期間同じアドレスが必要なら、提供条件を確認します。固定IP ISPプロキシは、目的のサイトが必要な国と判断するなら適している場合があります。ISPという分類だけでは必要な位置判定を保証せず、住宅用という名称もIPが変わらないことを意味しません。
課金方式も比較します。固定IPデータセンタープロキシはIP数と利用期間、住宅用プロキシは通信量で課金される場合があります。小規模な位置確認では、大きなダウンロードを伴う作業の費用は分かりません。切り替え前に、通常の通信量で費用を見積もり、必要な国とIPの維持時間を確認します。
不一致の調査に役立つ問い合わせ情報
問い合わせでは、注文した国と位置情報源、違う結果を表示するアプリケーションや確認サイト、分かる場合はその情報源、目的のサイトでの結果を示します。各確認でのIPと、タイムゾーン付きの時刻を記録します。画像にはツール名と、国がIP、アカウント設定、ブラウザープロファイルのどれを示すか分かる十分な文脈を含めます。これにより、同じアドレスと同じ国の基準で比較できます。
これらの情報で、第三者ソフトウェア、事業者が国選択に使ったデータ、目的のサイトのどこで食い違うかを特定できます。目的のサイトが使えるなら、アプリケーションの検索結果は別に調査できます。タスクが失敗するなら、原因に応じて、接続設定の確認、別の範囲のIPの試用、位置情報の修正申請、サイトへの地域判定方法の問い合わせを行います。
