プライベートプロキシと共有プロキシ:同じIPを使うのは誰?

プライベートプロキシと共有プロキシ:同じIPを使うのは誰?

プロキシを購入して接続情報を受け取り、IPアドレスを使い始めたとします。作業中、そのアドレスからほかに誰がリクエストを送れるのでしょうか。専用、少人数共有、共有のアクセス方式を比較するときは、この違いが重要です。

もう1つの疑問は、自分より前に誰がそのアドレスを使っていたかです。モバイルプロキシには、パブリックIPを確保するのか、モデムだけを確保するのかという3つ目の疑問もあります。これらは購入内容の異なる側面を表します。製品名にプライベートという言葉があるかどうかよりも、それぞれの答えを確認するほうが選びやすくなります。

この比較はプロキシガイドの一部です。ここではアドレスへのアクセスに注目し、自分で制御できるもの、共有のままのもの、専用利用に料金を払う価値がある場面を説明します。

1人の利用者向けから公開アクセスまで

氷山の各層が、プロキシを利用できる範囲の広がりを表していると考えてください。最上層では、1つのアドレスを1人の利用者に確保します。その下では少人数、さらに下ではより大きな、または変動するグループで共有します。最下層の公開プロキシには、限定された利用者グループ自体がありません。

各層が示すのは、誰がプロキシを使えるかです。層の大きさは、市場シェア、通信量、ウェブサイトによるIPの信頼度を表していません。

専用:合意した期間、1人の利用者に割り当て

専用IPは、合意した期間中、1人の利用者のために確保されます。割り当て中は、そのプロキシサービスのほかの利用者は同じアドレスを使えません。サービスの上限内であれば、自分のチーム、アプリ、端末で利用できます。1人の利用者とは、1人の人間や1本の接続という意味ではありません。

事業者は以前そのアドレスを別の人に貸していたかもしれませんし、レンタル終了後に再割り当てすることもあります。専用であるという条件は、現在の割り当てに適用されます。この仕組みはプライベートプロキシの記事で説明しています。

少人数共有:人数を限定した小規模グループ

少人数共有とは、1つのIPを共有する利用者数を事業者が制限する方式です。たとえば、合計2人または3人とします。実際の上限はサービスの条件に記載されるべきもので、名称だけでは人数は決まりません。

人数の数え方に注意してください。「1つのIPにつき3人」と「ほかの3人と共有」では、グループの人数が異なります。また、上限がそのアドレスを使う権限を持つ全員に適用されるのか、ある時点で接続中の利用者だけに適用されるのかも確認します。

共有:複数の利用者が使い、人数に共通基準はない

共有アクセスでは、複数の利用者が同じ出口IPを使えます。固定リストのパッケージには、ほかの購入者にも提供されるアドレスが含まれる場合があります。IPプールでは、リクエストの到着に応じて、異なる利用者に同じ出口IPが選ばれることがあります。

業界全体で「最大10人」といった上限があるわけではありません。人数はもっと多いこともあり、時間とともに変わることもあります。サービスが上限を明示する場合も、割り当てを公表しない場合もあります。ネットワークの種類ごとの仕組みは共有プロキシの記事で説明しています。

オープン/公開:限定された利用者グループがない

公開プロキシは、接続情報を知り、そこに到達できる人なら誰でも利用できます。特定の利用者グループのためにアクセスを確保していません。ただし、処理能力には限りがあります。公開アクセスは、同時接続が無制限という意味ではありません。

これは、管理された有料の共有サービスとは異なる運用モデルです。公開リストには利用不能なアドレスや短期間しか使えないアドレスが含まれ、リストの公開者がサーバーを管理していないこともあります。日常業務の信頼できる基盤には向きません。リストの項目と制約は無料の公開プロキシの記事で説明しています。

IPアクセスの氷山:専用、少人数共有、共有、オープン/公開。VirginはIPの利用履歴を表します。CGNATは、専用モデムでも通信事業者側でIPが共有されることを示します。

Virgin IP:アドレスの過去

「Virgin」IPは、プロキシとして初めて利用されるアドレスとして紹介されます。購入者がその履歴を検証する手段はほとんどありません。ある事業者の在庫には新しく入ったアドレスでも、別のサービスがすでにプロキシに使っていた可能性があります。

また、インターネット通信に一度も使われていないアドレスとは限りません。プロキシになる前に、別のサービス、企業、契約者が使っていた場合もあります。「プロキシとして初めて使う」「この事業者が貸したことがない」「このサイトでは現在ブロックされていない」は、別々の主張です。

そのため、Virginは氷山の最上層の横に、履歴に関する注記として置かれています。プロキシ利用歴がないとされるアドレスも、1人に割り当てたり、共有プールに加えたりできます。専用アドレスにも長い過去の利用歴があるかもしれません。利用を始めると、履歴は変わっていきます。

購入時は、事業者が説明する履歴と現在のアクセス方式を両方確認します。プロキシとして初めて使うアドレスでも、元のネットワークは変わりません。そのネットワークを制限するサイトでは、個別のアドレスにプロキシ利用歴が蓄積される前から拒否されることがあります。

「プライベート」は何を約束するのか

多くの販売者は、プライベートと専用を同じ意味で使います。一方、少数の利用者が共有する制限付きアクセスをプライベートと呼ぶ販売者もいます。個別のパスワードも、出口IPの専用利用を証明しません。共有サービス内で自分のアカウントを識別するためのものかもしれません。

役に立つ説明は具体的です。たとえば、「このパブリック出口IPは、レンタル期間中、あなたのアカウントだけに割り当てられます」というものです。確保されるのがポート、セッション、モデム、特定サイトへのアクセスであれば、専用IPパッケージと比べる前に、その対象を明確にしてください。

固定IPであることも、独立した性質です。共有IPでもレンタル期間中ずっと同じアドレスを維持できます。また、事業者が自分用に一群のアドレスを確保し、その中でリクエストをローテーションする場合もあります。アドレスの維持と、ほかの利用者を使わせないことは別の要件です。

IPを自分だけで使うと何が変わるか

同じネットワークの種類で、専用のパブリックIPと有料の共有パブリックIPを比較します。

確認事項専用IP共有IP
誰がリクエストを送るか自分のアプリと、自分が権限を与えた人です。自分のアプリと、アクセス権を持つほかの利用者です。
サイトのIP単位の上限に何が加算されるかそのIPから送る自分の処理です。そのIPから同じサイトへ送られる処理の合計です。
レンタル中にほかの利用者がIPの評判に影響するかレンタル中、ほかのプロキシ利用者はそのIPを使えません。はい。その活動が共有アドレスの扱いに影響することがあります。
サーバーの処理能力も自分用に確保されるかサービスが別途提供する場合に限ります。処理能力は、サービスの割り当てと上限によって決まります。
何に料金を払うか自分用にアドレスを確保することです。複数の利用者が費用を分担するアドレスへのアクセスです。

同じサイトへのリクエストを制御する

専用IPなら、そのアドレスを使うすべてのアプリを調整できます。サイトがIP単位でリクエストを数える場合、自分のタスク間で枠をどう分けるかを決められます。共有IPでは、ほかの利用者からそのサイトへのリクエストも、同じ上限に加算されることがあります。

人数と同じくらい、アクセス先の重なりも重要です。少人数でも同じサイトに集中してアクセスすれば、無関係なサイトを訪れる大人数のグループより互いに影響し合うことがあります。サイトのルールも異なり、IPだけで数えるものも、アカウント、Cookie、その他のリクエスト情報も区別するものもあります。

不具合を調べやすくなる

自分用のIPなら、新たな制限の原因から、ほかのプロキシ利用者の現在のリクエストを除外できます。サイトの応答と自分のアプリのログを比較できます。共有アドレスでは、確認も制御もできないほかの利用者のリクエストも送られている可能性があります。

以前からの制限やネットワーク全体のルールは引き続き影響します。IPを確保しても、過去のブロックは解除されず、ホスティングネットワークという分類も変わらず、制限されたアドレス範囲の外に移るわけでもありません。望まない共有が問題なら専用パッケージが有効です。サイトがネットワーク自体を拒否するなら、別のネットワークが必要になる場合があります。

料金と処理能力は別々に判断する

ほかの条件が同程度なら、通常は共有によってアドレス単価が下がります。同じ予算でより大きな共有リストを購入できる場合があり、対象の公開ページがそのサービスからのアクセスを受け入れるなら、多数のアドレスでの確認に役立ちます。

専用IPでも、別のIPを介してほかの利用者が使うサーバー上で動作している場合があります。帯域幅と処理能力は共有のままかもしれません。そのため、アドレスの専用利用に料金を払うだけで、より高速な接続が確保されるわけではありません。アクセス方式とは別に、容量と性能を比較してください。

住宅用IPプール:異なる利用者が同じIPを使う

一般的な住宅用IPプールでは、利用可能な家庭回線にアクセスできます。サービスはリクエストの条件を満たす端末を選びます。異なる利用者がそのパブリックIPを使うことができ、1人の購入者だけにアドレスを確保するのは通常の方式ではありません。

オンラインであり続け、人気の国、都市、インターネット事業者の条件に合うIPは、異なる利用者向けに繰り返し選ばれることがあります。サービスが認めれば、同時に使われることもあります。広告のプール総数が大きくても、自分のフィルター条件で今使える適切なIPの数は分かりません。

条件を絞るほど、対象のIPは少なくなります。共有の程度は、IPの可用性と利用者の需要の両方によって決まります。人気の低い地域はリクエストが少ない一方、接続中の端末も少ないかもしれません。

スティッキーセッションは、自分のリクエストに対して選択した出口IPを維持するようサービスに求めます。それだけで、ほかの利用者が同じIPを使うのを防ぐわけではありません。特定ドメイン向けにアドレスを確保するサービスもあるため、どのサイトまで専用利用の対象か確認してください。利用者が多くても、参加者を限定した住宅用プールは、アクセスを管理する有料の共有サービスです。

モバイルプロキシ:専用モデムでもIPは共有される

モバイルプロキシには、別々の2つの利用者グループが関わることがあります。プロキシサービスは、誰が自社のモデムやスマートフォンを使うかを決めます。携帯通信事業者は、契約者をどうインターネットへ接続するかを決めます。

専用モデムでは、1人のプロキシ利用者がその端末へのアクセスを制御します。共有モデムでは、複数のプロキシ利用者が同じ携帯回線を使います。利用者が再接続を実行できる共有モデムのサービスでは、1人の操作でほかの人の通信が中断されることがあります。これは、共通のモバイル端末を制御する権限に関する問題です。

CGNATは、通信事業者のネットワーク内部に別の共有を加えます。異なる端末を使う複数の契約者でも、1つのパブリックIPv4アドレスを通してインターネットへ接続できます。モデムを確保しても、このパブリックアドレスは確保されません。ほかの契約者はプロキシをまったく使っていない場合もあり、その人数をプロキシ事業者が決めることもできません。

この共有は、氷山の主な段階とは別のものです。プロキシサービスが1人にモデムを確保しても、通信事業者側ではパブリックアドレスを共有しています。だからといって、プロキシを外部の人に公開していることにはなりません。

広く共有されるモバイルIPをサイトが受け入れる理由

携帯通信事業者のアドレスは、多数の一般契約者を代表することがあります。その背後にいる全員をブロックすると正規の訪問者に影響するため、サイトはセッション情報などの手掛かりで訪問者を区別する場合があります。NATの背後にいる利用者に対して、この方式を明示的にサポートする保護システムもあります。

このことからも、1つのアドレスの背後にいる人数だけでは、サイトに受け入れられやすいかを確実に順位付けできないと分かります。タスクによっては、専用割り当てよりもモバイルネットワーク由来であることが重要です。実際の結果はサイトとリクエスト次第です。CGNATが無制限のアクセスや制限への免除を与えるわけではありません。

専用と共有を使い分ける場面

特定IPでの活動を制御したいなら専用アクセス

自分のチームとアプリだけでアドレスを使いたい場合、専用アクセスには価値があります。同じサイトへの定期処理を調整する、未知のプロキシ利用者の影響を除いて変化を調べる、自分で管理するサービスのIP許可リストを使う、といった用途が考えられます。許可リストでは、同じ許可済みアドレスを介して無関係な利用者を通すのを専用割り当てで防げます。ただし、通常のアカウント認証は依然として必要です。

作業にアドレスの不変性も必要なら、固定割り当てと専用利用の両方を条件にします。モバイルサービスでは、モデムの制御だけで十分か、それとも本当に専用のパブリックIPが必要かを判断してください。

専用でなくても確実にタスクを実行できるなら共有アクセス

公開ページの確認、価格監視、地域別テストでは、適切に管理された共有サービスで必要なものがすべて揃う場合があります。予定の負荷でページが正常に開き、所要時間も要件に合うなら、同じアドレスを確保するための追加料金にはあまり価値がないかもしれません。

同じ期間のパッケージを比較し、必要なサイトで使えるIPを数えます。多くのアドレスがタスクを実行できなければ、広告に記載されたIP数あたりの価格が低くても役に立ちません。ネットワークの種類と地域も揃えてください。そうしないと、価格差はまったく別の製品の違いを表している可能性があります。

問題の原因になっている性質を変える

IPが頻繁に変わるなら、アドレス維持の条件を確認します。サイトがホスティングネットワークを拒否するなら、ネットワークの由来を確認します。転送が遅いなら、処理能力と経路を調べます。専用アクセスが決めるのは、ほかに誰がその資源を使えるかです。変更したいのがその点なら、料金を払う価値があります。

サービス内容を明確にする4つの質問

  1. 何が確保されるのか。パブリック出口IP、モデム、ポート、それとも特定サイトへのアクセスでしょうか。
  2. レンタル中、ほかに誰が使えるのか。自分以外はいないのか、人数上限が明示されたグループか、それとも人数非公開でしょうか。
  3. 過去の利用について何が分かっているのか。「新しい」とは、事業者の在庫、プロキシ利用歴、特定サイトに対する最近の確認結果のどれを指すのでしょうか。
  4. 約束された資源で自分のタスクを実行できるのか。予定するネットワーク、地域、負荷を使い、自分のアプリで必要なページと操作を確認してください。

答えが揃えば、単なる名称が具体的な説明になります。自分専用に確保されたアドレス、人数の決まったグループで共有するアドレス、入れ替わるプールへのアクセス、通信事業者が共有するパブリックIPの背後にある専用端末、といった内容です。

ナレッジベースに戻る
プライベートと共有プロキシ:同じIPを誰が使う? | ProxyCompass